けいしーえすせんたーたかのせじゅついん

KCSセンターたかの施術院

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お知らせブログ
UPDATE: 2013-06-18 16:23:31
★腰痛のお話①(よくある質問より)
【テーマ:腰痛には、温めた方がいいのか?冷やした方がいいのか?】


こんにちは
腰痛・肩こりなどに対する姿勢矯正を行っております
KCSセンターの田村です。


腰痛。辛いですね。
 
私も過去に、2~3カ月に1度、腰痛の発症を繰り返す
“腰痛体質”と云っていいのか? そんな体でした。

どうすれば?といろいろ考えました。

自己対処法ですね。

自分自身の腰痛への正しい知識や対処法を身につけることは、
医療機関やカイロや整体などに掛かる掛からないに関わらず
大切です。

今回のテーマにしている
『温めた方がいいか?冷やした方がいいか?』という
よくある患者さんからの質問もその対処法の一つ。

この問いは、専門家でも意見が分かれています。


各国の腰痛ガイドラインやお医者さんのホームページ、各種の治療家の方々
の種々諸説があります。

それは、腰痛自体の原因が完全に解明されていない。
腰痛には、様々なタイプ・時期の腰痛があり、単純に判断しにくいことも
理由として挙げられると思います。



私の患者歴7年、カイロの臨床歴19年の経験からのあくまで私見ですが
温めた方がよい場合と冷やした方がよい場合があり、タイミングによって
は逆転することもあると考えております。



前半は、私の私見を書かせていただき、
後半はエビデンスについて軽く触れさせていただきます。



▼実は、私自身も、過去に、この件で、間違った対処法を経験しています。


*私の腰痛対処の失敗談*
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20数年前の話です。

私の腰は、調子が悪くなってきたなと感じるサイクルが、
定期的にありました。(腰痛の前段階)

そんな時、お風呂に入って、じっくり腰をお風呂で温めるのが
私の対処法です。

実際の効果は、ほんの少しでしょうが、心理的にはグッドです。

だから、暖かいバスタオルやホットパックで局所を温めるより
首から下をお風呂でじっくり温める方が私にはよかったのかも
しれません。

ところが、2月のとある寒い日、ぎっくり腰をまたやって
しまいました。
その時の腰痛は、いつもと違って、かなり重症。

腰だけでなく、太ももまで痛みがでて、体は少し前かがみで固定され
た感じ。体は伸ばせないし,それ以上前かがみも出来ない。

足が上がらない、靴下をはけないといった『情けない状態』。
普通に移動するのもままならず、日常生活にも支障がでていました。

寒くて冷えだけでも体が固まっているのに
腰痛でさらに体が固まっている感じです。

『お風呂に入って、じっくり温めよう。』

入っているときは、腰の痛みも少し緩和し、気持ちもよく
体の動きも軽やかに。

『やっぱり、腰痛は温めるのがいいんだ!』と自分の
選択を正しいと信じていました。

お風呂からあがっても、腰は少し楽でした。
『おっ、少し歩けるな。』

しかし、1時間ぐらい経過してきた頃から
腰が、ズキズキしてくるではないですか。

その後、どんどん痛みはひどくなってきました。
『一晩寝たら何とかなるだろう』

ところが、翌朝、腰の痛みは改善していないどころか、

前日と違って、倍ぐらい悪化した感がありました。

会社はしかたなく休みました。

                   失敗談 おわり
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 私のようなケースは、特殊であったかもしれません。
 ただし、一人の人間が起こったことは、他の方も同じような
 ことが起こる可能性は有ると思います。


『腰痛の度、温めたらよくなっていたのに今回だけはダメだった』

『お風呂に入ったことで、一時的にはよくなったので、間違ったことを
した訳ではないのでは? 』とも思いました。


一体、どこが悪かったのでしょうか?


いつも温めて楽になっているのに、どうして今回はだめだったのか?


それは、『炎症』が関係しています。


そうです。たまたま私の腰痛は炎症をともなっていたと考えられます。

▼ここまで、長くなりましたが、対処法の目安の1つは

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  ▼腰痛の対処法として

●炎症がある場合は冷やす。(触って熱くなっている)

●炎症があるかもしれない?場合は、安全のため少なくとも温めない。

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腰を触って熱くなっていたら炎症がある可能性があります。
そんなときは、シップやアイスパックで冷やしたりすると
ちょっとマシになる可能性はあります。

腰は体の中心部なので、あまり冷やしすぎないように注意し
触ってみて冷えてきたら外したりと、上手いあんばいで
コントロールしてください。

炎症が、有るかもしれないが、よくわからない場合は、
冷やさなくてもいいですから、少なくとも温めたりしない方が
無難です。



▼腰の炎症?は、イメージしにくいですね。
イメージしやすい例があります。
足首のネンザです。

ネンザを起こしたところは、熱を持って、赤く、腫れ、痛みがあります。

温めようと思われる方はおられないと思います。

シップを貼ったり、シップだけでは冷やす能力が低いので、その上から
冷やしたりする方が、何もしないより改善は確実に早くなります。


▼もし、腰が足首のネンザのように、炎症の有無が分かりやすいと
問題はないのですが、判断が難しいです。

したがって、全てのケースでこのときはこうと言い切れませんが
ある程度の判断の目安ならいえます。


▼以下、炎症があると考えた方がよい場合の目安です。

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◆腰痛に強い炎症をともなっていると、痛いところを触ると、
周りよりも熱く感じる。

◆腰に貼った湿布が熱くなっている。

◆事故やケガ、スポーツ障害などの強い症状の腰痛。

◆急性腰痛・ぎっくり腰など、急に発症し、痛みが強い場合。

◆ズキズキうずく。

◆腰の強い筋肉痛(温めない方がいいです)

  その他、様々な場合があると思います。
一般に、急激に起こった強い腰痛や、症状の強い腰痛は、
炎症をともなっている疑いがあります。

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▼ちなみに

発症直後~数日の急性期の間は、炎症が強めです。
その後、亜急性期と云って、炎症が落ち着いてくる時期があります。

亜急性期以降は、逆に、温めてやると、血流が増加し、何もしないより
早く改善されるといわれています。


また、腰に炎症がともなっている場合でも、女性の方で足の冷えなどで
夜眠れないなど辛い場合があります。

足浴といって膝から下だけを極軽~く温めると楽になることもあります。
膝から下を温めても、腰への血流は増加しますので温めすぎにご注意。

炎症がそれほど強くないと思われる場合は、シャワーだけかサッと
湯船に浸かり、温もりすぎないように注意して入るのも気分転換で
改善によい場合もあります。



▼次は、温めた方がいい場合のお話です。



▼温めた方がよい場合は

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●炎症がないと思われる急性腰痛 (判断が難しい場合も)

●慢性腰痛全般。
  (ただし、慢性腰痛がベースに合って炎症を伴った
   急性腰痛になる場合もあり注意)
 
●最初は炎症が合ったが、時間の経過と共に少なくなってきた場合。
  (温めると血流が増え改善が早くなることが多い)

●特に『冷え・血流低下・疲労・ストレスなど』が主体と
なっている腰痛は、温めたら楽になる場合もあります。

*****************************



◆腰痛でも、痛いというより、重い・だるい・違和感・冷えなどと
いった慢性のタイプは、温めてやると楽になることがあります。

◆疲労性の腰痛も温めると、血流が増加し、楽になることも。

◆ストレスなどの心理的な要素の強い腰痛は、お風呂でじっくり
温めるとリラックス効果により、楽になることもあります。


▼注意事項として

◆軽い腰痛であれば問題は無いですが、少し強い腰痛で
 ご自身で判断されるのが難しい場合は専門家にご相談ください。

◆事故やケガ、スポーツ障害などで発症した強い腰痛は、
医療機関に行っていただくことを強くお勧めします。
 

◆中高年の女性で、骨密度が少ない方は、腰椎(腰の背骨)や
胸椎(胸の背骨)が急激な圧迫骨折をしている場合があります。
痛みが強いので医療機関に行かれるでしょうが、炎症が起こって
いるのに我慢して温めて対処されている方もおられるようです。
我慢できず1~2日で医療機関に行かれるでしょうが、その間が
苦痛ですので、早めに医療機関に行かれることをお勧めします。



【補足説明】炎症について

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炎症とは、体の外から悪い刺激(細菌、ウイルス、
アレルゲン、毒物、薬物、外傷・・・など)
から体を守る働きです。

熱を持って、赤く、腫れたり、痛みを出したり、
機能を低下させたりと、悪い刺激が入ってきたと
いうサインを出します。

炎症は、局所を動かしたり、そこらを動き回ったりと
活動が増えると、血流が増加し、炎症は進みます。
痛く辛いので、人は安静にします。

悪い刺激が、体の中枢や重要な臓器を侵さないよう
局所を犠牲にしてでも全身に広がらないようにします。

もし、細菌が体の中枢や大事な臓器に行くと、命に関わり
ます。

その後、局所の修復を行います。

炎症自体は、人体を守ろうとする働きですが、炎症自体は
早く消えた方が楽です。

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腰でなぜ炎症が起こるのか?

事故やケガ、スポーツ障害で発症した腰痛は、腰部や骨盤部、その周囲
の筋肉や靱帯、骨、椎間板、椎間関節、などに、大きな外力が掛かったり
何らかの物理的損傷の可能性があり、それによって炎症が起こる場合が
考えられます。

軽いキッカケの発症でも、炎症が起こる可能性があります。
例えば、腰の奥深くの筋肉(深部筋)が、クシャミなどのチョットした
刺激が、ふくらはぎのこむら返りみたいに急に収縮すると、筋肉を一部断裂
し、炎症につながっているのかもしれません。


どういったことで炎症が起こるのかは、現在では証明されていませんが
これから探ってゆきたいと思います。


【エビデンスより】

エビデンスとは、科学的根拠のある医学といわれています。
(EBM:Evidence Based Medicine)
信頼性の高い論文を基に、その診療の有用性が判断されています。


腰痛における温熱・寒冷療法について
アメリカと日本のものを紹介させていただきます。


+++++++++++++++++++++++++++++++

【1995年 米国政府による『成人の急性腰痛ガイドライン』】

《特徴》

●発症3ヶ月未満の腰痛を急性腰痛と定義している。

●主眼は、費用に対してどれだけ効果があるかが評価の基準。

●基となった論文の信頼性を、よい方からABCDの4段階の
確証度で評価を行っている。


★アメリカでの急性腰痛に対する、温めたり・冷やしたりする効果は?
*******************************

◆氷・温熱は、費用を公正化する効果が十分に証明されていない。

◆患者さんが、家庭で温熱か冷罨法を自分で使用することはよいことである。

********************************


理学療法として、お金を使ってまでの効果は有るとはいえない。

でも、患者さん自身が、温めたり・冷やしたりすることは効果はある。

ということですね。

腰痛には、温熱・寒冷療法の自宅プログラムが、いいとされています。

米国政府の主眼が、費用対効果費であったことを考えると納得がいきます。
費用はともかく、少なくとも、温熱・寒冷療法は、効果はあるらしい
ということですね。

【備考として】
評価として、温熱療法は、単独の評価は行えられていなかった。
(基となる論文がなかった。)
理学療法として、他の治療法と一緒に評価されていた。
氷、温熱、マッサージ、超音波、皮膚レーザー治療、電気刺激など。
信頼性に関しても(確証度=C)と高くなかった。

このガイドラインでは、理学療法を受けたグループと、プラシーボを受けたグループの、痛みの緩和やその他の結果で、大きな違いはみられなかった。
(プラシーボとは、この場合、理学療法のように見せかけて、本当は理学療法でないもの)


※注意として、ここでいう理学療法の評価は、1995年におけるアメリカ
 のもので、現在の日本の理学療法とは全く異なるものである。



++++++++++++++++++++++++++++++++++


【2012年 日本における『腰痛診療ガイドライン』】

《特徴》

●急性腰痛(4週間未満)、亜急性腰痛(4週間~3ヶ月未満)
慢性腰痛(3ヶ月以上)と定義され、全てが評価されている。

●主眼は、現在の腰痛診療に携わる全ての医師のために作られた。
(その患者さんにとって何を優先し、どういった診療が有用であるか)

●医師・患者の双方にとって有益な情報を提供することを目的としている。

●基となった論文の信頼性を、よい方からABCDIの5段階の確証度で
 評価を行っている。


 ★日本での腰痛に対する、温めたり・冷やしたりする効果は?
*******************************

◆温熱療法は、急性腰痛、亜急性腰痛に短期的には有効である。
(腰痛発症後~3ヶ月未満の腰痛)

◆温熱療法は、薬と比較して、治療開始4日目では、痛みと活動障害の評価
では、改善がみられている。

◆温熱療法は、急性・亜急性の腰痛に対し、運動療法との併用により、
運動療法単独、温熱療法単独よりも、効果が高い。治療開始7日後の
痛みの軽減と機能の改善で有意であった。

◆慢性腰痛に対する、温熱療法の質の高いエビデンスが存在しない。
(よい論文がないので評価できない)
◆急性・亜急性・慢性腰痛に対する、寒冷療法は質の高い
エビデンスが存在しない。
(上と同じ)


********************************


◆わかりやすくいえば、温熱療法は、慢性腰痛への効果はいえないが
発症3ヶ月未満の急性・亜急性の腰痛の患者さんには効果がある
という結論である。

◆腰痛に対し、腰部を冷やすのは、その効果についてはいえないである。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++


私の私見と、米国および日本のガイドラインとを表にして比べてみました。

       私の私見      米国のガイドライン      日本のガイドライン
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急性腰痛   炎症時冷やす                        温める
          何もしない      自分でやるならOK    運動療法と併用が良

--------------------------------------------------------------------------------------------

亜急性腰痛    温める     自分でやるならOK        温める
                                       運動療法と併用が良

--------------------------------------------------------------------------------------------

慢性腰痛     温める       自分でやるならOK     評価できない


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アメリカのガイドラインが出来て18年後に、日本のガイドラインの出来たので、かなり医療分野での状況は変わっていると思います。

また、アメリカは費用対効果比に主眼を置いていますので、患者さんが自宅
で冷やしたり温めたりするのが、コストが掛からずいいのではないかという
考えです。

異なっているのが、急性期の腰痛に対する考えで、私の私見は”炎症がある場合は、冷やした方がいい”ですが日本のガイドラインでは、炎症の有無については触れておられない。

急性腰痛については”温めた方がいい”となっていることです。

医療は日進月歩ですので、今後、様々な研究が行われ、正しいことが
分かってくると思います。




【結論】総合的に考えて
**********************************

◆腰痛に炎症がともなっていると強く感じるときは
冷やした方がいいと思います。

◆急性腰痛で、炎症が否定できない場合は、じっくりお風呂
に入らないように、少なくとも温めない方が安全です。

◆炎症のない急性期・亜急性期の腰痛は、運動を併用して
温めた方がよさそうです。

    ◆腰痛は多彩ですので、その時々によって違います。
分からないときは、専門家に聞く方が安全です。


**********************************



【最後に】

腰痛に対し、温める・冷やすという、患者さんからの素朴な質問でしたが、
深いものがあります。

安全性と有効性のために、学問で捉えなければならない分野ですが、患者さんが一番楽になることを臨床の中で探ってゆきたいと思います。

そして現在、腰痛で困られている方は数多くおられ、よりよい情報、よりよい選択枝が一日も早く行くことが望まれます。

このブログでは、私の私見が多く、間違っている箇所も多々あると思います。
ご意見いただけたらと思います。

学問の論議でなく、こうしたら患者さんがもっと楽になると思いますと
いったメールの方が嬉しいのですが。

★ご意見のメール(tamtam6614q@gmail.com 田村まで)


☆もしよろしければ、下記もご覧下さい。
⇒ ぎっくり腰について 1 ぎっくり腰とは?
⇒ 2 ぎっくり腰改善のための5つのポイント

 
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情報過多の現在、このブログを見て頂いたのも何かの縁です。
ここに書かれていることをヒントに、よくなって頂ければ幸いと感じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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☆「どこでしているのですか?」と、当院についてお問い合わせがありましたので、店舗情報を掲載させていただきます。(エキテンのホームページです)
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