タウンガイド

重度の歯周病もご相談ください

歯周病は本当に治らないのでしょうか？

歯石の除去や抗生物質などの従来の治療法では歯周病菌を完全に除去することが難しく、歯周病は治らない病気と言われ続けてきました。歯周病菌が口腔内に残った状態が続くとやがて歯周病が再発してしまいます。当院では厚生労働省認可のEr:YAGレーザーを導入しているため、歯周病菌を完全に除去することが可能です。また歯周病によって歯周組織が破壊され抜歯やインプラントが必要と診断された場合でも、歯周組織の再生を行えば抜歯の必要がなくなる可能性もゼロではありません。

Er:YAGレーザーを使用した歯周病治療

当院では重度の歯周病治療に、Er:YAGレーザー（Er:YAGレーザー）を使用しています。Er:YAGレーザーとは、生体組織が持つ水分に高反応し、発する熱量が少ないため、照射部位を焦がすことなどがほぼない安全性の高いレーザー機器です。やわらかい歯肉部分、歯のような硬い部分のどちらにも使用できます。

歯周組織再生療法～リグロスを用いた治療法～

歯周病の悪化によって失われてしまった、顎の骨や歯肉など再生させる治療法を、歯周組織再生療法といいます。歯周組織再生療法にはいくつかの方法がありますが、当院では組織を再生させる新しい薬「リグロス」を用いた治療を行っています。

歯周組織再生療法とリグロスとは？
歯周組織再生療法とは、文字通り歯周組織を再生させる治療法です。歯周病の悪化で失われてしまった顎の骨や歯肉、歯根膜、歯のセメント質などを再生させるために、外科手術によって特殊な膜や人工骨、組織の再生を促す薬などを入れ、再生を促します。
そして従来多く使用されてきた薬「エムドゲイン」に替わって、およそ20年ぶりに新しく登場したのが「リグロス」です。これは、世界で初めて組み換え型ヒトbFGF（塩基性線維芽細胞成長因子）を有効成分としている、歯周組織再生医薬品です。
bFGFは傷を修復させる力が大変強く、顎の骨、歯肉、歯根膜、歯のセメント質という4つの組織をバランスよく再生させる効果をもたらします。歯科医院で使用できるようになってからまだ浅いものの国内でも多くの臨床実験が行われており、その効果と安全性が確認されています。

リグロスを用いた治療について
リグロスを用いた治療は、ほかの歯周組織再生療法と同じように、まず歯周組織が失われた部分の歯ぐきを切開し、炎症の原因となる歯肉縁下のプラーク、不良肉芽組織等をすべて取り除くデブライドメンドから始めます。その上で再生させたい部分にリグロスを塗布し、歯ぐきを縫合して再生を促します。
特殊な膜を使用する治療法と違い、エムドゲイン法と同じく手術は1回のみです。この治療には健康保険の適用が認められていますので、費用の負担を抑えられる点もメリットです。

自然な歯の感覚を取り戻したい

しっかり噛めると生活が変わる？

近年、歯を失った方でもしっかりと噛めるようになるインプラント治療を選択される方が増えてきています。治療後にメインテナンスに来ていただいている患者様から、「しっかり噛むことができるようになったので以前と比べて食事が楽しくなった」「毎日話すことが楽しくなった」という声をいただくこともあります。インプラントは顎の骨と結合し、しっかりと固定されているので、自分の歯を同じような感覚で食事をすることができ、定期的なメインテナンスに通ってさえいれば普段どおりの生活を送ることが可能です。

歯の寿命を延ばすインプラント治療

ンプラントとは、いわゆる「人工歯根」のことを指します。インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨にインプラント体を埋め込み、上部に人工歯を装着することで失った歯の機能を回復させる治療法です。
従来、失った歯の機能を回復させる治療としては、入れ歯やブリッジが用いられてきました。しかしブリッジは失った歯の両隣にある健康な歯を削り、さらに支台にするため、支台となる歯に大きな負担をかけてしまいます。その結果、その歯を傷めていずれ失ってしまうのです。「噛む」という行為は、思っている以上に大きな力を歯と顎にかけているのです。
また入れ歯は、歯根がないことで顎の骨に噛む刺激が伝わらず、骨がやせていく傾向があります。また歯根のない部分に残っている歯根が移動し、初めは合っていた入れ歯も合わなくなって、何度も調整したり、つくり直したりしなくてはなりません。
歯が抜けている状態で放置していると顎の骨がやせ、残っているまわりの歯の寿命も短くなってしまいます。インプラント治療を行うことで顎の骨に刺激が伝わり咬合力が分散されるので、残された歯の寿命を長くすることにつながるのです。また顎の骨がやせてしまいインプラント治療が難しい場合には、GBR（造骨術）を行うことでインプラント治療を行うことが可能です。

インプラント治療のメリット

歯は、表から見えている歯冠部分と、それを支える歯根部分とでできています。「歯を失う」ということはその両方を失うことであり、そのどちらも回復できる治療法はインプラント治療しかありません。
当院では、世界でトップシェアを誇るインプラントメーカー「ノーベルバイオケア社」が開発したインプラントシステム、「リプレイスシステム」を採用しています。そのメリットは次の通りです。
Merit1
自分の歯と同様に噛む力をしっかり支え、何でもしっかり噛むことができる。
Merit2
上部の人工歯は、形も色調も元の歯と同じようにつくることができる。
Merit3
1本でも複数本でも、失った歯の機能と見た目を回復できる

インプラントの機能

現在のインプラントシステムの基礎となっているものに、「オッセオインテグレーション」があります。これは1950年代初頭に、スウェーデンの科学者、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が「純チタンと骨の組織がよく結合する」ということを発見し、そのプロセスにつけられた名前です。
インプラントは軽量で丈夫なチタンでつくられており、これを顎の骨に埋入することで徐々に骨としっかり結合して、もともとあった歯根と同じように歯冠を支えることができます。そのため、従来の治療法と比べてもお口の機能を大きく向上させられるのです。
また、インプラント治療を行うことで顎の骨が失うのを防げる上に、中には骨が回復してくるケースもあります。それほど、インプラント治療はすぐれた治療法なのです。

負担の少ないインプラント治療　オールオン4

オールオン4とは、すべての歯を失った場合に、片顎につき最小4本のインプラントを埋め込んでブリッジを固定する治療法です。従来であれば、すべての歯1本ずつにインプラント埋入が必要であったのに対してわずか4本ですみ、体への負担はもちろん治療時間や費用などの負担も減らすことができます。

オールオン4の特徴
オールオン4は、インプラントを顎の骨がある部分をねらって斜めに埋入するため、インプラントにかかる力を均等に配分することができます。そのため、少ない本数でも、すべての人工歯を支えることができます。

埋め込む本数が少ないため、抜歯からインプラント埋入、仮歯の装着までが1日で行えます。手術当日から仮歯で食事が可能です。

Er:YAGレーザーを導入し、インプラント周囲炎や歯周組織再生療法、歯周病治療や予防歯科に使用しています。

インプラント周囲炎の治療には水に反応する安全なレーザー治療

当院が導入しているEr:YAGレーザーは水と反応し強力な攪拌を起こすので、水の多い生体組織では周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら殺菌や清掃をすることが可能です。インプラント体の表面は細かい凹凸が多いため、チタンブラシなどでは炎症を起こしている箇所を完全には取りきれません。

Er:YAGレーザーは、おもに次の治療に応用します。

歯周組織再生療法
レーザーを照射することで歯周ポケット内部のの細菌を除去することができます。細菌に感染している歯肉の外科的処置にも使われます。

インプラント周囲炎
炎症を起こしている歯肉やインプラント表面に付着している細菌を除去することができます。

虫歯治療・予防
初期虫歯を炭化させ、痛みなく除去することができます。また歯の表面を強化して耐酸性を高められるため、虫歯予防にも効果的です。

歯周病治療
メスの役割で痛みを抑えて歯肉を切開し、感染部位を除去。内部を殺菌・消毒し治癒に導きます。歯肉からの出血を止めることも可能です。

歯ぐきの黒ずみ除去
歯ぐきに沈着したメラニンを除去し、自然なピンク色に戻すことができます。

レーザー治療はこのほかにも、口内炎の予防や麻酔効果、傷口の治癒促進、痛みの除去など、さまざまな効果を得ることができます。また、妊娠中などで薬を使用できないときにも安心して使用することが可能です。