家事をしながらできるストレス解消法“マインドフルネス”
タウンガイドをご覧になる方は主婦(主夫)層が多いということで、今回のお役立ち情報は家事や仕事や子育てに忙しい主婦(主夫)の方々に向けての情報です。
主婦(主夫)の方々は、家事をしながらニュースを聞いたり、テレビをみながら洗濯ものを片付けたり、夕飯の用意をしながら子どもの相手をしたり、同時進行であれもこれもやらなければならないことが多いかと思います。こんな忙しい毎日で知らず知らずの内にストレスがたまってしまうこともあるでしょう。そんな日常の中で、家事をしながら簡単にできるストレス低減方法【マインドフルネス瞑想法】を今回はご紹介します。
【マインドフルネスとは】
みなさんはマインドフルネスという言葉を耳にしたことがありますか?簡単に一言で言うと「今、その場で自分が体験していることに意識を向けてきちんと受け止める」ということです。
参照 MITマインドフルネスセンター所長ジョン・カバットジン博士による定義:
「今という瞬間に、余計な判断を加えず、(中略)自分の人生がかかっているかのように真剣に、意識して注意を向けること」
「今という瞬間に、余計な判断を加えず、(中略)自分の人生がかかっているかのように真剣に、意識して注意を向けること」
【マインドフルネスのメリット】
では、マインドフルネスのメリットとはどういったものなのでしょうか?簡単にあげると下記の通りのメリットがあると言われており、そのことからここ数年の間にアメリカを中心に注目され、創造性を発揮するために、グーグルなどの企業もマインドフルネスを活用して仕事でストレスが溜まっている人たちのストレスを低減させたり、集中力を上げて仕事の効率をアップさせたりと更に注目されてきているようです。
・ストレスや不安を軽減する
・よりよい決定を行えるようになる
・集中力が増す
・創造性が増す
・長生きできる
・血圧を下げる
・コレストロールの値を下げる
・快眠
【マインドフルネス瞑想法のやり方】
マインドフルネス瞑想法とはどういったものなのでしょうか?その手順は下記の通りです。下記の流れを最初は10~15分から行います。
① 背筋を伸ばして、両肩を結ぶ線がまっすぐになるように座り、目を閉じる
②呼吸をあるがままに感じる
③わいてくる雑念や感情にとらわれない
④身体全体で呼吸するようにする
⑤身体の外にまで注意のフォーカスを広げていく
⑥瞑想を終了する
※参照(NHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」第2回内容より)
注意 うつ病の診断を受けている方は自分の判断で始めず、医師に相談してください。
【皿洗いを通したマインドフルネス実験】
実際に、マインドフルネス瞑想をする時間を日常生活に取り入れることができる方はそれが一番いいと思いますが、それさえも出来ないくらい忙しいのが主婦の方々におすすめの方法があります。それは【皿洗いを通したマインドフルネス】です。フロリダ州立大学の研究で「マインドフルネスを家事に取り入れることが可能だ」ということが発表されています。その実験の内容は次のようなものでした。
皿洗いの前に、被験者の半数は単なる皿洗いの説明をし、その残りの半数にはマインドフルネスを意識した皿洗いの説明をしたそうです。その結果「マインドフルネスを意識してお皿洗いをした被験者の27%にはストレス軽減、そしてまた25%にはインスピレーションの向上」が見られたのです。この実験結果から、何も特別に時間を取らなくとも、家事をしながらでもマインドフルネスの効果を得ることができると言えます。
(※注意 少人数グループでの実験であるため全ての人に当てはまるとは言えない)
参照 http://link.springer.com/article/10.1007/s12671-014-0360-9
【家事作業によるマインドフルネスのコツ】
マインドフルネスを意識した皿洗いで大切なのは「今この瞬間、皿を洗っているという作業」にだけ精神を傾けるということです。これを応用すれば、皿洗いに限らず、掃除や洗濯などでも、その瞬間に集中し、雑念を排除できれば、マインドフルネスに通じる家事はたくさんあると言えます。そうは言っても、雑念を排除しその作業だけに集中にするということがそもそも難しいかもしれませんが、日本人には掃除をすることで、精神を調えるという概念がありますので、ひょっとしたら、実践しストレス解消法の一つとして活用できるかもしれません。
ものは試しで一度、家事作業を通してのストレス解消法を試してみてはいかがでしょうか?